戸建てリフォームをお考えの方
リフォームを行うにあたって、避けては通れないのが法規制と建物構造の問題です。
これをクリアしなければ、思い描いたリフォームを行うことはできません。
そこで!こちらでは戸建てリフォームを行う際のチェックするポイントを一部ご紹介いたします。
- 内装リフォーム
- 火器を使用する部屋の内装は、定められた不燃材を使用する必要があります。また、内装材は、シックハウスに配慮した建材を選ばれることをお勧めします。
- 水廻りのリフォーム
- 戸建住宅の場合は、給排水管の移動も容易に行える為、比較的自由な水廻りのリフォームが可能です。どんな機器を選ぶかでかなり費用に差がでるので、デザインや機能をよく検討して計画しましょう。
- 間取り変更
- 戸建リフォームでの間取り変更は、構造に問題のない範囲で行うことが大切です。
- 屋根・外壁の変更
- 屋根・外壁の変更は可能ですが、防火・準防火地域内の建物は耐火構造にしなければならない場合があります。また、建物が風致地区内に建っている場合は、色彩などの基準が定められているので、確認が必要です。
- 吹き抜け・トップライト
- 吹き抜けやトップライトは、屋根や建物の強度に支障がない範囲でつくることができます。建物の構造によっては、できない場合もあります。
- 屋根裏収納
- 屋根裏収納は、天井高1.4m以下で広さが2階の床面積の2分の1以下であればつくることができます。
- 窓の交換・新設
- 耐力壁の場合は、窓を大きくしたり、新しく窓を設けることは難しいですが、それ以外の壁であれば可能です。ただし、防火・準防火地域内の建物の場合、延焼のおそれのある部分は、網入りガラスにする必要があります。
- 増築
- 定められた建ぺい率、容積率、高さ制限などをクリアすれば可能ですが、建築確認が必要な場合があるので、注意が必要です。
- 玄関ドアの交換
- 防火・準防火地域内の建物で延焼のおそれのある部分のドアは防火戸にしなければならないので、注意が必要です。
- エクステリアの変更
- エクステリアの変更は可能ですが、建築協定区域内に建つ建物の場合は、その定められた基準に沿ったリフォームをしなければいけません。
建物構造・工法を知ろう
戸建てリフォームの場合、間取りの変更や増築は、建物の構造によってできる範囲が異なります。
自分の家の工法の特徴を知っておきましょう。
- 木造従来(軸組)工法
- 柱や梁など、軸で建物を組み立てる工法で、日本の木造住宅の大多数はこの工法で作られています。リフォームの場合、間仕切り壁などの移動が比較的容易にできるので、プランの自由度も高く、リフォームに適した構造といえます。ただし、大きな開口部を設けたり、大きな部屋を造る場合は、柱や梁を補強することが必要になります。

- ツーバイフォー工法
- 北米生まれの工法で、木口が2インチ×4インチの規格サイズの木材を使うことから、2×4(ツーバイフォー)工法と呼ばれています。木材と合板で作られたパネルを面材として、壁・床・天井に用いて構造体を支えます。取り除けない壁が多く、窓やドアなどの開口部を作るのも難しいので、リフォームの場合、制限が多くなります。

- プレハブ工法
- あらかじめ工場で加工した部材を、現場で組み立てるもので、木質系、鉄鋼系、コンクリート系に分けられます。メーカーによって材質や工法が異なり、リフォームの自由度も違います。

- 鉄筋コンクリート造
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鉄筋とコンクリートでできた建物で、「ラーメン構造」と「壁式構造」があります。「ラーメン構造」は、鉄筋で柱・梁を組み、現場でコンクリートを流し込んで造ります。部屋の中に柱や梁がでてくるのが特徴で、中高層マンションに多くみられる構造です。コンクリート以外の室内の間仕切り壁は撤去することができるので、リフォームが比較的容易な構造です。
「壁式構造」は、コンクリートの床と壁が建物を支える構造で、中低層マンションで多く採用されています。基本的に壁を撤去することができないので、リフォームの制限が多く、壁を活かしたプランが必要です。

- 鉄骨造
- 鉄骨の柱と梁で建物を支える「ラーメン構造」で、建物の骨組みに重量形鋼を使う重量鉄骨造と、軽量形鋼を使う軽量鉄骨造に分けられます。軽量鉄骨造は、ブレースが入った耐力壁の移動が難しいため、プランの制約が多くなります。重量鉄骨造は、梁間を大きくとることができ、柱も少ないので、内部の間取り変更は比較的自由にリフォームが可能です。

内部構造の状況が分かるほどの、大がかりなリフォームを計画しているならば、
耐震補強を行うことをオススメします。
理想的なのは、住まいのプロによる「耐震診断」で、住まいの弱点や補強が必要な箇所を調べてもらい、その結果に基づいて強化すること。
基礎が弱い場合は、鉄筋を入れたコンクリートを流し込んで基礎を厚く固めたり、新しい通し柱を立ち上げ軸組の補強を行ったり、たすき状に筋交いを入れたり、窓の回りに柱を入れて補強します。